津藩古碑圖考 完

書名読みつはんこひずこう かん
所蔵弘前市立弘前図書館八木橋文庫
著編者間山甚五郎・金清右衛門カ。筆写は福士貞蔵、底本は舞戸村(現鰺ヶ沢町舞戸町)月永家所蔵本、一部に飯詰村(現五所川原飯詰)の飯塚家所蔵本による異同を記した付箋七枚あり
写刊年次昭和十七年十月三十一日(但し内容の成立年次は享和二年(一八〇二))・
法量縦二四・〇糎×一七・五糎
丁数二八丁
備考「武實蔵印」と「八木橋蔵書」の朱角印。一部付箋あり。
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解説

 享和二年(一八〇二)六月四日に用人毛内有右衛門(もうないありえもん)から郡奉行に出された、弘前藩領内にある四百年以前の鐘並びに石碑・土器の内、銘のあるものを書き上げさせ、それを拓本に取るという事業が実施され、その結果まとめたものがこの資料である。この資料の記述や『津軽藩歴代記類』下では、発令日を同年の六月十四日としているが、「国日記」では同年の六月四日に発令記事が見えるので、解説では六月四日を発令日とした。実際に調査を担当したのは間山甚五郎(まやまじんごろう)と金清右衛門(こんせいえもん)の二人である。