寧王女(ねいわんにょ)

葛飾北斎画・曲亭馬琴作『椿説弓張月』(文化4~8年・1807~11刊)より 国文学研究資料館蔵

 琉球王・尚寧王の王女。主人公・源為朝と出会ったことにより、失われた王位継承のしるしの珠を再び手にするが、その後、妖僧曚雲に激しく追われる。物語途中からは、為朝の亡き妻・白縫が憑依、為朝と行動をともにし、曚雲討伐を果たす。