山機録

書名読みさんきろく
所蔵弘前市立弘前図書館八木橋文庫
編著者不詳 (原著者・竹内勘六)
写刊年次天保以降写 (原著成立・明和八年<一七七一>)
寸法縦二四・五糎×横一六・八糎
丁数二三丁
備考「八木橋文庫」(朱印)「八木橋蔵書」(朱印)
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解説

 近世期弘前藩によって開かれた尾太鉱山(青森県中津軽郡西目屋村)は、領内最大の鉱山として藩政時代を通じて稼行された。最初は銀山として延宝から天和期にかけて最盛期を迎え、その後は銅鉛山として稼行された。
 本書は、明和七年(一七七〇)から弘前藩から尾太鉱山を請け負って稼行した竹内勘六(金華渓秀山)によって明和八年(一七七一)に著された、①鉱山の位置情報、②インフラの状況、③鉱山の由来、④鋪(坑道)情報、⑤坑道普請の方法、⑥鉱山労働者の情報、⑦精錬に関わる情報、⑧鉱山労働者の給与や取り決めなどの山役人の実務に関わる情報などで構成される、尾太鉱山に関わる百科全書的な記録である「山機録」を書き写したものであり、弘前図書館には、同じく「山機録」の必要部分のみを書写した「尾太銅鉛山旧記」が所蔵されている。