御告書付

表題包紙「御告書付(おつげかきつけ)」
本紙「御告之覚(おつげのおぼえ)」
所蔵高照神社
年代享和元年(一八〇一)~大正八年(一九一九)
寸法主なものは縦約三五✕横約五〇糎程度
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解説

 弘前藩が使者をもって高照神社に報告(「御告御用」と称される)した内容を記した一紙文書群であり、享和元年(一八〇一)から大正八年(一九一九)まで二五三件二五七通が高岡の森弘前藩歴史館に収蔵されている。基本的に切紙(きりがみ)であるが、文面が長いときは折紙の場合もある。包紙には年月日の他、内容の要旨、使者名が記されているものも多い。
 高照神社への「御告御用」は四代藩主信政に対する「御告」であり、藩の重要事を信政に報告するという形式を取ることで、藩政の内憂外患への対応、時期的には特に蝦夷地警備をはじめとする対外危機への対応が中心となるが、藩国家としてのまとまりを形成するための重要な行為であった。九代藩主、津軽寧親(やすちか)の時から本格化しており、文化七年(一八一〇)の随身門の建設などとともに、「信政の神格化」との関わりを強く見出すことができる。「御告書付」は多くの高照神社所蔵資料の中でも重要な位置を占め、高照神社の性格を特徴づけるものとなっている。

国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース

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